「WebWatchmanPro」はWWW上で静止画像を公開するためのシステムです。マッキントッシュ1台と、この「WebWatchmanPro」 があればウエッブカメラを簡単・安価に構築することができます。しかもこのウエッブカメラはブラウザ側から方向、 ランプのON/OFF、ブザーなどもコントロールできるため、監視・警告などの目的にも便利に使うことが可能です。
FreeWebWatchmanはこのWebWatchmanPro専用のコントロールソフトウエアで、フリーウエアとして公開していますからご自由にお使いください。 FreeWebWatchmanをフリーウエアとしてご利用いただくにはできればその画面のどこかに「 WebWatchman」のようにリンクを入れてください。(強制ではありません)また 当社のサイトからのリンクをご希望でしたら にURLと紹介の文章(日本語40文字以内)をご連絡ください。
Macで有名なWWWサーバーのWebStar、 MacHTTP、 NetPresenz、 Quid Pro Quoあるいはシステム8に新しく付属した「Web共有」のどれとでも組み合わせて使うことができます
当社で実験の結果Quid Pro Quo 2.0 はフリーウエアのうえ反応も速く、カウンタ、クリッカブルマップ機能もついているのでおすすめします。 MacHTTPはちょっと反応が遅くておすすめできません。
設定のダイアログを御覧ください。
- 画像は圧縮率が高いJPEGフォーマットで格納されます
- 指定された時間帯にあらかじめ撮影していた特定の複数の画像を順に表示することができます。(夜間の安全対策や広告宣伝)
- 一定間隔で時刻をキーとしてインデクス付で画像を保存できるので突発事象がおきてもあとから確認ができます。
- Mac標準のQuickTime画像取り込み方法を使っているのでAV Macのビデオ入力はもとより CONNECTIX社のカラーQCAM、Mac標準インターフェースを持っているキャプチャカードまで幅広く使うことができます。
- 画像に時刻を好きな色で張り込むことができます。
- あらかじめ録音していた音声を発声することができます
- ダイアルアップルーターをつかってFTP転送することもできます
- カメラマウント「Web雲台」を制御しない設定も可能です。フリーウエアとして公開しています。
使い方
立ち上げ前にかならずWWWサーバーをインストールして、動作を確認してください。
また、このソフトを使うにはビデオカメラが必要になります。あらかじめ用意した上で Macに標準でついてくるまたは カラーQCAMに付属のソフト
などで動作を確認しておいてください。
あらかじめ4つのフォルダを決めておきます。
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格納フォルダ 一定時間ごとに取り込んだファイルを格納するフォルダです。WWWサーバーからアクセスできる位置でなくてはなりません。
WWWサーバーがあるフォルダと同じものを指定するのが無難です。(取り込んだたファイルはWWWサーバーのソフトと同じ階層のフォルダに作られます)![]()
HTML/script/音の
保管フォルダFreeWebWatchmanが使用するHTMLファイルとscriptファイルを格納しておくフォルダで、主にCGIとして動作した結果表示するファイルになります。位置はどこでもかまいません。セキュリティを考えWWWサーバーとまったく別のフォルダにすることを推奨します。 ![]()
夜間表示データを
あらかじめ
格納しておくフォルダあらかじめとりこんでおいた画像を夜間表示したりするときのものです。 位置はどこでもかまいません。WWWサーバーとまったく別のフォルダにすることを推奨します。 このフォルダの中にあるタイプが'JPEG'または'JFIF'のファイル、または拡張子が ".jpg" または ".jpeg" のファイルだけが表示の対象になります。拡張子は大文字でも小文字でもかまいません。 ![]()
一定時間ごとに
取得したデータを
入れておくフォルダ
位置はどこでもかまいませんがブラウザで見たいのでしたらWWWサーバーからアクセスできる位置にしてください。誰でも見られるように公開しておくとまずい場合にはWWWサーバーからアクセスできない位置を指定してください。WWWサーバーがあるフォルダに1つこの目的のためのフォルダを作りパスワードで保護することを推奨します。 上の条件を満足するフォルダ関係を以下に図で示します。
(実際にはWWWサーバーに必要な多くのファイルがありますのでご注意ください、これだけで動作はしません)このあとww.acgiをWWWサーバーと同じ階層のフォルダに入れたうえでダブルクリックしてたちあげます。初めて立ち上がると、接続のダイアログが表示されます。
フォルダの登録
ダイアログの上のの部分に上できめたフォルダを指定します。指定するには名前を表示しているボタンを押してください。さらに
の格納ファイル名を指定してください。このファイル名はそのフォルダの中に作られるファイル名になります。
その他登録
は自動取込みの間隔です。この秒数経過すると自動的に画像が取り込まれます。前の画像を取得し終わったときからの計測されます。通常画像の取得に3秒から10秒かかりますからそれを目安に間隔を決めてください。この値はなるべく5秒以上にしてください。それより少ないとおかしくなるかもしれません。最大値は32767秒でこれは546分=9.1時間です。
は画像に時刻を入れこむときの色です。色の部分をクリックして好きな色を指定してください。先頭のチェックボックスをチェックすることで有効になります。
はこの時間間隔で別フォルダに時刻をキーとしてファイルを格納します。あとでどのようなことがおきていたかを見るためのものです。先頭をチェックすることによりこの機能が有効になります。インデクスの欄で指定したファイルが自動的に作成されますのでブラウザであらかじめリストを見て、指定の時刻のデータだけ選んで表示することができます。
はリダイレクトといってこのFreeWebWatchmanをCGIとして使うときに動作が終了するとつぎに表示されるURLです。別のサイトのURLでもかまいません。先頭をクリックして選択するとこのURLが表示されるようになります。その下の「HTML/script/音の保管フォルダ」をクリックして選択するとそのフォルダ内にあるHTMLファイルを表示する指定になります。(詳細はCGIの章を参照してください)
にチェックを入れるとダイレクトコマンドはうけつけられずスクリプトのみ実行できるようになります。(詳細はスクリプトの章を参照してください)
はSSI機能を有効にするものです。枠の中の数字は現在のアクセスカウンタです。この機能は
の指定で「HTML/script/音の保管フォルダ」を選択された場合のみ有効です。(詳細ははSSIの章を参照してください)
はクラッキングに対する指定です。ここにチェックを入れると同じユーザー(ホスト) から連続して画像取り込みの要求があると指定された回数過ぎたところで指定された時間ビジーのメッセージを返すようになります。 複数のユーザーが交互につないできたときにはこの効果は期待はできません。たとえ同じユーザーであっても指定された秒数すぎるとまたつなげることができるようになります。
は取り込んだ画像をどうするかの指定です。「単に格納」を選択すると取り込んだ画像はMac内の
で指定されたフォルダ内に指定された名前で格納されます。専用線でインターネットに接続されている場合は通常この「単に格納」を選んでください。
「FTPで転送...」を選択すると取り込んだ画像はMac内に格納されるとともに指定されたところにFTPで転送されます。詳細は「FTP転送」の章をご覧ください。
以上で初期設定は完了です。
1つしか画像取込みのチャンネルがない場合にはすぐさま画像が表示されますが、AV端子のあるMacにさらにカラーQCAMをつないだときなどには複数のチャンネルのうちどれかを選択しないと正しく表示されませんから設定メニューからカメラの設定...を選び「ソース」のポップアップメニューでカメラを選択してください。
FreeWebWatchmanは非同期CGI(acgi)として使うこともできます。コマンドは?のあとに AからZまでのの文字が機能別に割り当てられています。複数の動作を同時に指定するには:(コロン)で区切ります。小文字でもかまいません。
●画像とりこみ
http://www.myname.co.jp/ww.acgi?Z
とすることで定刻時間を待つことなくすぐに取込みが開始されます。
CGI実行後には初期設定で「リダイレクト」が指定されているとそのURLにジャンプします。
指定されていないと、「HTML/script/音の保管フォルダ」内のdefault.htmlが表示されます。
さらにSSI機能が有効であると 画像名はキャッシュの効果を殺すためそのとき取り込んだ時刻を含めるかたちで自動的に変換されて送られます。(画像名の変換) たとえばHTMLで <IMG SRC="snap.jpg">のように記述されているとこのファイル名は<IMG SRC="snap08124512.jpg">のように加工され送られます。 時刻が含まれていて、ユーザーのブラウザにはキャッシュされていないファイル名になるため確実にデータを伝えることができます。詳細はSSIの章を御覧ください。
このファイル以外を表示するには
http://www.myname.co.jp/ww.acgi$myfile2.html?Z
とします。この例ではmyfile2.htmlを表示するもので、このファイルは「HTML/script/音の保管フォルダ」内に存在しなくてはなりません。
ファイルをスクリプトの中で記述することもできます。こうすると情報隠しができます。詳細はスクリプトの章を御覧ください。
●スクリーンダンプ
http://www.myname.co.jp/ww.acgi?D
とすることでスクリーンダンプがscreen.jpgという名前で一定時間ごとに取り込んだファイルを格納するフォルダにできます。 自宅から今のMacの画面を見ることができますので帰る前にAppleメニューから「このコンピュータについて...」を表示しておくと 今のメモリーの状態を確認できます。なおこの機能はFreeWebWatchmanのメモリパーティションが6MB以上ないと 使うことはできませんから立ち上げる前に増やしておいてください。
取り込んだ画像はhttp://www.myname.co.jp/save/screen.jpgのように指定して見ることができます。
●非同期モード
http://www.myname.co.jp/ww.acgi?Z:V
Vのコマンドを入れることで取込みは非同期になります。 通常は画像が取得しおわるまでリターンしませんが、このモードでは画像の取り込みを待たずにすぐにリターンします。 いま取得したデータを見るには前の画面に戻ったあと、しばらくしてブラウザのリロードボタンを押して見てください。
非同期モードでは画像名の変換は行われません。「画像名の変換」の説明はSSIの章を御覧ください。
●ポーズ
http://www.myname.co.jp/ww.acgi?W40:Z
とすることで取込み前に40単位ポーズします。1単位は1/60秒です。数字の指定がないと40/60秒(すなわちW40)と同じです。
●サウンド
http://www.myname.co.jp/ww.acgi?Umysound.aiff
とすることでmysound.aiffというサウンド(AIFFフォーマット)を再生します。音はあらかじめ SoundEditやサウンドスタジオライトなどで録音し「HTML/script/音の保管フォルダ」に入れておかなくてはなりません。
このFreeWebWatchmanを監視ソフトとしてつかったときに警告の声や犬の鳴き声を出したり、訪問者が「今見てますよ」といった声を出す目的などに使えます。
回転台がつながっていると取込み以外に以下の動作を指定することができます。
- 指定方向への回転
- 照明ランプのオン/オフ
- レンズのズームの値
- 自動振り幅の指定
- その他
limit %2 zoom %0 pause 240 step %1 endとなっていると%のあとの番号(0から始まる)がそれぞれ呼び出したときの値に置き換えられ、
limit 160 zoom 1 pause 240 step 10 endとして実行されます。引き数は10個まで使え%0から%9までに対応します。引数は数字のみ可能です。
file myfile.html lamp on turnto 20 pause 60 capture lamp off end(返りファイルを指定し、ランプをつけて回転し、1秒待ってから画像を取り込みランプを消す)